【議運】松戸市議会、少数派排除加速

議会にタブレット導入決定 新年度予算要求へ

 8月8日、行われた議運では、大きく(1)タブレットの導入、(2)議会運営の振り返り、の二つが議論されました。

 タブレット導入の議論が前回と今回で行われ、前回はどの会派もおおむね賛成で導入の方向で進んでいました。本日は事務局から、コミュニケーションツールとして「ラインワークス」、ペーパーレスシステムとして「サイドブックス」というシステムが紹介されました。「ラインワークス」はメリットとして、クラウド管理でどの端末からも見られること、また個人単位で既読か未読かがわかるなどがあげられました。これまで机上に配布されていた様々な紙の資料が基本的にはデータでの配信になることは、紙の管理が不要となりしかもいつでも取り出せることなどから、便利になると思います。

 「サイドブックス」は全国約640自治体が導入している、ペーパーレスのために最も使われているシステムとのことでした。データが大きくても速度は維持され、またメモもできる事、紙のようなめくり方もできる事など、実際に事前にタブレットを使わせてもらいましたが、使い勝手はいいように思いました。ただ、実際に資料として使ってみないと、本当の使い勝手はわからないと思いますが、しかしタブレット一台に、これまでの膨大な紙の資料が収まるならこんなに便利なことはありません。

 実は私は事前にサイドブックスが主催する、サイドブックスについての研修に参加しました。そこで島根県の美郷町という人口約4000人の小さな自治体と、取手市の担当者が実際にどのようにサイドブックスを運用しているかのプレゼンがありました。そこで私は、タブレットのデメリットについて質問しましたが、取手市の担当者ははっきり「ない」と答えていました。

 また美郷町では議員の平均年齢は多分70歳くらいとのことでしたが、全く問題なくタブレットを使っているということで、タブレット導入には壁はないと感じました。

 今回の議運でも導入すべきである、との意見を述べ、おおむね賛成で反対意見はなく、ラインワークスとサイドブックスの導入の方向が確認されました。また予算書・決算書は紙を残すべきと前回私は発言しましたが、サイドブックスの研修後、やるなら一気に紙をなくしてしまった方がいいのではと、意見を変えて発言しましたが、最初は併用する方向のようです。

 導入時期については、来年度の予算要求がこれから始まるので、来年度導入に向け予算要求していく予定であるむねが事務局長から説明がありました。

議会運営等の振り返り

 次に議会運営等の振り返り(レビュー)が議題となりました。これは議長から提案されたことです。今回は3点、①一問一答方式について、②決算委員会の分科会方式について、③請願、陳情について

です。

一問一答方式の議論は継続

 これについては、大塚委員(市民クラブ)は「会派で激論をかわした。わかりやすい工夫をすべき。一般質問は代表質問にしたらどうか。県内では一問一答を導入している議会もあるが、その場合も執行部側に反問権がないのは問題。時間をかけて議論すべき。」と発言。次に飯箸委員(公明党)は「導入している議会もあるが、これまでの検討を尊重すべき。今の松戸市議会の一括方式は論点を整理し、深堀出来るメリットがある。一方で一問一答の良さもあるが執行部の追及の場になる可能性がある。」と発言。次にがんの委員(はじめの会)は、「ハード、ソフトの面から検討した。庁舎建て替えとのかねあいもある。多くの質問があるとわかりにくくなるのではないか。」と発言。次に原委員(政策実現フォーラム)は、「質問席を議席のはじにもうけたらどうか。そうすればコストもそれほどかからないのではないか。一日も早く導入を。」と発言。二階堂委員は、「6割以上が導入しているので導入すべき。反問権もそれほど問題にはなっていない。選択制にしたらどうか。」と発言。私は、「県内では導入している自治体の方が多い。満足のいく質疑ができる。選択制にしたらどうか。いずれにしろ、コストの面も含め検討する必要があり、継続して検討した方がいいと思う。」と発言しました。

 この件は、引き続き議論することとなりました。

決算分科会は即日採決で廃止 「特別委員会方式」へ

 前回と今回、わずか2回の議論でこれまで10数年間行われていた決算の分科会方式が多数決で特別委員会方式に変えられました。私は反対しました。理由は大きく2点あり、1点目は「全議員が常任委員会ごとに決算を担当するので、業務が分担され負担の軽減につながり、深い議論ができる。」からです。2点目は「特別委員会方式では、会派ごとに人数に比例して委員を選出するので、そもそも会派でない無所属議員は委員を選出できず委員会に参加できない」こと。これは大きな問題だと思います。

 そしてそもそも、前回の議運で「分科会方式で何か問題があったのか」、と私は澁谷委員長に確認しましたが、「特に問題があったわけではない」と答えました。全体を振り返るのだ、と。特に問題もないのに、なぜわざわざ分科会方式に変えるのか?その本当の狙いはなんなのでしょうか?

 大塚委員は「分科会のメリットはパッと出てこなかった。(デメリットも出てきません。)予算→決算の流れであり、分科会で分かれてしまって議論が深堀出来ない。(これまでもそんなに深堀りしていたでしょうか?)特別委員会に戻すべき。」と発言。松尾委員(公明党)は「分科会しか経験していない。費目で分かれず全体を見られる。」と発言。がんの委員「全員で予算決算をやっている。」原委員(政策実現フォーラム)「どちらでもいいが、どちらかに統一すべき。」二階堂(立民)「特別委員会がいい。」ということで、私は「予算委員会も分科会にしてほしいくらいだ。」と分科会を主張しましたが、結局採決となり、私は粘りましたが、委員長の判断で採決となり私以外は全員特別委員会方式に戻すことに賛成し、9月議会から決算も特別委員会方式ですべての費目を決算委員が行うことになります。一問一答の議論では「これまでの検討を尊重すべき」といった委員は、この議論はこれまでの検討を尊重しないんだなあと思いました。

予算にも決算にも無所属議員は参加できず

 特に支障や問題があるわけではないのに、全員参加型の分科会方式が会派ごとの委員選出型の方式に変えられました。会派に所属しない議員は決算にも参加できなくなります。無所属議員締め出し、と感じるのは私だけでしょうか。全議員が予算にも決算にも参加する方式の方が、より様々な視点から議論も深まるのではないでしょうか。全体を見渡せる、と言いますが、一人で深堀して、全体を見渡すことは至難の業です。今回はあまりにも拙速に、特に大きな問題もないのに方式が変えられ非常に残念です。もっと議論をすべきです。会派に属さない議員も市民から選ばれているわけですから。これまで分科会でやってきた意味もあったのではないでしょうか。

陳情の取扱いを机上配布のみに?!継続議論に

 松戸市議会ではこれまで、陳情についても議運で議会に付託相当と判断したものは、請願と同様、委員会での陳情者の意見陳述と委員間のフリートーキングが行われてきました。これは、「請願・陳情は市民の方々から議会に提出された貴重な意見・要望であることから、陳情についても基本的には請願と同様な形で取り扱っています。」と、平成20年3月31日に出された、松戸市議会議会活性化委員会の報告書に書かれています。

 しかし今回の議論では、陳情は委員会に付託せず机上配布などのみにする、ような意見が保守系から出されています。せっかく松戸市議会が市民の意見や要望を他の市議会より丁寧に扱っている先進的な今の到達点を、あえて下げる方向性の意見が出されるというのはなぜでしょうか。理解に苦しみます。

 以下委員から出た主な意見を書きます。大塚委員「他の議会では議員や首長に配布のみのところもある。全委員に配布して、必要なら紹介議員になってもらえばいい。」、がんの委員「請願は憲法上の制度だが、陳情はあいまいで請願に準ずる取扱いをしている。各会派に配布して紹介議員を募る。今の仕組みは変えないと、請願陳情のオンライン提出が可能になると対応が大変になるのではないか。」、二階堂委員「今のやり方はいい制度だ。政治的な問題もあるが、議運で精査するので問題ない。」などの意見が出されました。私は「請願陳情は市民の意見や要求であり市議会にとって非常に重要なものであり、これらをしっかりと審査する今の松戸市の到達を下げてはならない。ましてオンライン化で提出が増えるから、机上配布にするなど、なんのためのオンライン化なのか、本末転倒である。」と述べました。議論は継続となりましたが、これも多数決になったら、今の雰囲気では陳情は机上配布となってしまいそうです。公明党の委員は発言しませんでしたが、どうなんでしょうか?市民の声をただ受け取るだけの議会でいいんでしょうか?

 今後の議論に注目いただくのと合わせて、なんのための検討なのか合わせてその目的を明らかにさせていきたいと思います。市議会の市民参加や活性化に逆行しています。市民の皆さんもぜひ声を上げてほしいと思います。

 

 

 

 

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