3月26日(日)、20世紀が丘市民センターにおいて、矢切耕地を語る集いを開催しました。
矢切の耕地は首都圏近郊では他にない、まとまった広大な農地であり、農産物の生産地としてだけでなく、景観、温暖化防止、緑の癒しなど様々な価値がある貴重な農地です。しかしながら、外環道が開通してから、農家の後継者不足ともあいまって物流倉庫の計画が持ち上がり、多くの農家が土地売買の仮契約をし、開発の危機にさらされています。
矢切耕地は大消費地にあり農業に最適
そんな矢切耕地を何とかして守りたいと、まずは市民の皆さんにこの問題について知ってもらおうと、この集いを企画しました。当日は矢切の農家の唐澤圭輔さんにお越しいただき、現状をお話しいただきました。今の農業や矢切耕地の現状、農業への熱い思いなど貴重なお話をお聞きすることが出来ました。農業は大変だけれども、やりがいがあり、差別化するなど様々な工夫をすることでビジネスとしても成り立つと。そして何より矢切耕地はお隣は東京であり、松戸市自身も巨大な市場であり、これほどビジネスとして農業が成り立つ立地は他にない、とのお話でした。目からうろこです。だからもっと土地を広げて農業をやりたい、と熱くかたっていただきました。
特別支援学校が倉庫予定地に隣接
さらに、物流倉庫予定地のすぐ隣は障がい者(児)が通う特別支援学校であり、感覚が普通の人よりも鋭い、障害を持つ子どもたちにとって療育にも、矢切の豊かな自然環境はとても重要であるということでした。なんと唐澤さんは社会福祉士の資格もお持ちで、以前は障害者施設で働いていたこともあるとのことでした。またその学校に子どもを通わせている女性からは、大型トラックが通ると安全面でも不安。八街のような事故が起こるのではとの意見が出ました。さらに今でも周りを散歩しているが、それもできなくなるのでは、とも。
矢切を守るために自分も何かしたい
意見交換会では参加者から、「矢切耕地を守るために自分もできることをしたい。」「矢切耕地で家庭菜園をしているが、最近子どもを産んだ娘がそこでできた野菜を食べ、いいお乳が出ていると思う。」「超党派でこの問題に取り組み共産党がイニシアチブをとってほしい。」「広く市民に広げ、広範な市民を巻き込んで運動にして矢切耕地を守りたい。」など多くの意見が出ました。ある男性は、唐澤さんの話を聞いて、農業への熱い思いに感動し感極まっていたようでした。
この半年が勝負
矢切耕地が様々な点から重要であり、農地としても価値が高いことがわかりなんとしても残していきたいという思いを参加者の皆さんと共有することが出来ました。しかしそうはいっても農家の皆さんの現状と思いもあり、それを無視するわけにはいきません。今後どのようにしていったら、この矢切耕地を守ることができるのか、多くの市民の皆さんと問題を共有し、農家の皆さんの思いもお聞きし、知恵を出し合って解決の道を探っていきたいと思います。
松戸市都市計画審議会で市街化調整区域の検討も
現在行われている松戸市都市計画審議会では市街化調整区域の検討も行われており、来年度末には方針が決まる予定です。矢切耕地も市街化調整区域であり検討の対象地域です。その関係もあり、この半年が勝負ではないかということです。直ちに行動を開始したいと思います。自分もなにかしたい、という方私までご連絡ください。よろしくお願いします。
連絡先 日本共産党市議会議員 ミールかずえ
☎ 090-4810-4828
アドレス mirkazue01@gmail.com
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